個々が抱える様々なニーズに応じた
セキュリティサービスの選択肢を
増やしていくこと

―昨今、個人情報の扱いについて議論されることが多いですが、御社としてはどのようにお考えでしょうか。

小泉

小泉

高齢者に限らず、規約をしっかり隅から隅まで読んだうえでサービス契約する方はそう多くはないと思っています。もちろん、各社が独自のポリシーに則ってしっかり情報を管理する大前提のもとで必要な対策を行なっているとは思いますが、機器メーカーやサービス事業者は消費者との接点がある一方、PF事業者は消費者との接点がないので、その部分の同意をどう取るべきかという点が難しいと感じています。
データはPFに蓄積されるので、例えばPF事業者と機器メーカー間で業務委託契約などを締結していて管理体制に問題がなくても、PF事業者にデータが提供されることの同意は機器メーカー側で取得するしかありません。その場合、消費者からすれば突然意図しない会社の名前が出てくる不安を感じることになります。その不安をどう解消していくか、継続して検討していく必要があります。

―長年続けてこられているセキュリティサービスに対して、消費者ニーズの変化は感じていますか。

小泉

小泉

ニーズの多様化を非常に強く感じています。見守りサービス一つとっても、ターゲットとなるセグメントは親世代・子世代と2つに分かれます。親世代の中でも、不安や寂しさなどにより子供と繋がっていたいという方もいれば、心配無用、一人でまだまだ大丈夫という方もいます。一方の子世代でも、親がすごく心配で状況を細かく知りたい方もいれば、最低限の状況だけ把握しておけばいいという方もいます。個々が抱えるニーズは千差万別のため、セコムとして多種多様なニーズに応えられるような選択肢をできるだけ持っておきたいと考えています。
例えばみまもりホン端末で安否確認を行う場合、端末画面に表示されたボタンを都度押していただく“見守られる側”の操作を必要とするため、その操作が面倒になる方もいらっしゃると思います。
そこで今回はシャープ様のテレビのオンオフ情報を自動で取得し安否確認情報として活用することで、端末に表示されたボタンを押す動作を面倒に感じる方、最低限の見守りでいいと考える方のニーズに沿った見守りが可能になると考えています。

「セコムみまもりホン」

自社で完結せず
様々なパートナーと繋がることで、
消費者にとって身近で
使いやすいサービスを目指す

「セコムみまもりホン」

―今後のセコムの取り組みについて教えてください。

寺本

寺本

セコムグループでは2030年をひとつのターゲットにグループの方向性を明確にするため、2017年に「セコムグループ2030ビジョン」を策定しました。ビジョンでは、セコムグループだけで全てのことをやる時代ではなく、オープンな世界で利用できるサービスを作っていくために、想いを共にするパートナーの方々と力を合わせて安全・安心な社会を作っていく、「あんしんプラットフォーム」構想の実現を掲げています。

小泉

小泉

様々なサービスがある中でも、消費者側からすれば日常生活における様々なお困りごとに対して、個別にお願いするよりも窓口を統一してお願いできれば利便性が高くなります。例えばセコムに警備はできますが、水道工事を行うことはできません。それぞれの事業者に得手不得手がありますので、全てセコムグループで対応するのではなく、より得意とする事業者と連携することで、より良いサービスがご提供できると考えています。

―セキュリティという領域に限定せず、消費者にとってもっと身近な存在でありたいということですね。

小泉

小泉

セコムのセキュリティサービスで使う機器やデータは、独自の仕様と品質基準を満たしている必要があります。一方で、世の中には様々な技術や機器が登場し、多様な選択肢の中からご自分に合ったサービスを選択する方も多くいらっしゃいます。このような時代にあって、セコムも社会が必要とするニーズやクオリティに合わせた機器との連携サービスを提供できるように、多様な機器と連携するサービスの観点を「あんしんプラットフォーム」にうまく組み込みながら、社会のニーズに応じたサービス提供を目指していきたいと考えています。

寺本

寺本

困ったときはセコム、そういう存在でありたいと思っています。セコムのサービスは町のお店に商品を並べてご購入いただくものではなく、セキュリティの必要性を納得してご契約いただく“説得商品”のため、必要に感じない方には触れられることがなく、なかなか知っていただく機会がありません。少しでもタッチポイントを多く作りたいという思いから、 「セコムみまもりホン」というサービスを通じて今回の事業への参画、シャープ家電との連携などに取り組んでいます。
家電は量販店など目につくところで販売されますので、セコムのサービスもセットでご紹介いただける機会も増えてくるのではと考えています。実際に量販店の販売員の方にどのように説明していただくのかは、まだ準備が必要ですが、いずれこれまでのような決まった場所ではなく、様々なパートナーとの連携を通じてセコムのサービスと消費者とのタッチポイントが広がり、よりセコムを身近に感じていただける機会を増やしていきたいと考えています。

セコム株式会社