他社には真似できない経験と
実績を活かして、新しいつながり、
新しいサービスを検討していく

―御社の携わる市場は今後どう変化していくと思われますか。

関口

関口

市場の拡大は続くと思いますし、我々の行う事業の需要もまだまだあると思っています。施設においては、人件費高騰や人材不足から調理作業に時間をかけられない。在宅高齢者、独身の方も買物、調理をすることが困難です。我々は管理栄養士を一人ひとりにつけたい、そのぐらいまでしなければ食生活は改善されないと考えています。特に一人暮らしの方が勧められた献立を毎日調理するのは無理があります。健康相談だけでなく、個々の情報やデータを管理栄養士と共有することで、その方にあったアドバイスをするだけでなく、「このお弁当を食べてくださいね」と食事提供まで行って初めて栄養指導が行き渡っているといえるのではないでしょうか。
我々の提供するサービスと同じようにできる同業他社はいないと思っています。これまでの経験として身に着けたものもありますので、我々にとっては当たり前のこととしてきめ細かいサービスが提供できていると自負しています。

―日本は少子高齢化の課題先進国と言われていますが、介護職人材の不足も常々言われています。

関口

関口

国の政策として「地域の包括的な支援・サービス提供体制」整備(以下、地域包括ケア)が進められています。デイサービスを利用した在宅介護や地域クリニックを推奨するなかで、食事の部分については配食サービスの活用が推奨されています。介護ヘルパーの方が食事サポートをすることも可能ですが、他の介護ケアメニューと比べると優先度が低くなりがちで、外出での買い物が困難な高齢者もいるため、地域包括ケアが進むと必要十分な食事がとれなくなるのではと危惧しています。
在宅で可能な遠隔診療という仕組みもありますが、栄養指導も含め、IoTの活用が促進されることが必要なのではないでしょうか。

地域包括ケア推進を
見据えた取り組み提案

課題:社会保障費の増加

2015年度の医療診療費、約30兆円のうち1/3以上は生活習慣病関連

特に糖尿病患者の年間医療費は、透析が必要になる重症化が進むにしたがって高額になる

原因:生活習慣病の増加

食事の乱れや運動不足、ストレスなど不健康な生活が続くことで生活習慣病発症につながりやすくなる(例)メタボリックシンドローム・糖尿病・高血圧症・脂質異常症・動脈硬化症など

問題点

自身の活動レベルに合う適正な食事摂取カロリー、栄養価がわからない

病院や管理栄養士などから適正な食事摂取カロリーや栄養価を指導されても、指導内容に沿った調理や食事をとるのが難しい

特に単身者や高齢者にとって、日々の調理や買い物自体が困難

地域包括ケアを進める
うえでも重要

対策:食事の管理

性別・年齢、罹患状況だけでなく、個人の活動レベル(日々の作業など運動状況)を把握したうえで、栄養バランスのとれた食事をとる必要がある

問題点

自身の活動レベルに合う適正な食事摂取カロリー、栄養価がわからない

病院や管理栄養士などから適正な食事摂取カロリーや栄養価を指導されても、指導内容に沿った調理や食事をとるのが難しい

特に単身者や高齢者にとって、日々の調理や買い物自体が困難

地域包括ケアを進める
うえでも重要

健康アプリの提供・栄養指導だけではなく、お弁当を届けるまでを一連の流れで行う

IoTなどを活用して収集・管理した自身の進退情報、運動レベル等の健康情報を管理栄養士に共有することで、
食事の指導だけでなく献立を作成したり、必要に応じて冷凍済み弁当等の食事提供までを行うようにする

どういう食事をとればいいのかわからない人に医師からの指導

どういう食事をとればいいのか
わからない人に医師からの指導

LifeRouteなどIoTを活用し、日常的に健康や身体情報を収集・記録

LifeRouteなどIoTを活用し、日常
的に健康や身体情報を収集・記録

健康情報等を把握した、管理栄養士からの指導

健康情報等を把握した、
管理栄養士からの指導

利用者の病状や健康状態に応じた食事提案・献立作成

利用者の病状や健康状態に
応じた食事提案・献立作成

ご自宅へお届け

ご自宅へお届け

自分に最適な料理を考えるのが難しい方、買い物自体が困難な方も安心して食事が可能に

自分に最適な料理を考えるのが
難しい方、買い物自体が困難な方も
安心して食事が可能に

―今回の取り組みにおける課題はありますか、また今後検討されている取り組みや展開を教えてください。

萩原

萩原

個人情報がどこまで必要でどう管理していくか、また、他社との連携に際して、データ統合の難しさを感じており、システマティックに連携できるようにすることも今後、検討すべき課題です。

関口

関口

他のコンソーシアムの方の取り組みも拝見し、今後もいろいろな事業者の方と組んでいける、つながる可能性を検討していきたいと考えています。今回、コンソーシアムを組んだKWさんの「LifeRoute」の良いところは特定のメーカーだけでなく、様々なメーカーの機器が広くつながるところだと思っています。
当社には管理栄養士が在籍していますので、調理や食に関する家電との親和性は高いと思っています。メニューを考えるときに管理栄養士と家電を通じてやり取りできたり、帰宅後にその日の消費カロリーや運動量から適切なお弁当が選択され温めまで終わった状態で提供されるとか、可能性はいろいろあると思います。

西澤

西澤

今はまだ施設向けですが、人数と納品曜日を設定いただくだけで自動で配達を行う定期便サービスは行っています。利用者の日々の健康情報やデータをもとにリコメンドメニューを定期便として逐一変更するとなると、まだまだ検討の余地が大きい話になってしまうのですが、管理栄養士からのメニュー提案を行うことは可能かと思っています。
現在、施設向けには主に5人前のパックになった食材を施設の方で判断して必要な方に提供されている状態なので、それをこの食材はAさんのものです、Bさんはこれです、と提供できるようになれば、一人ひとりに向けての栄養指導につながり、また施設側の作業効率化にも貢献できるのかなと考えています。

西澤